NHK神戸放送局の放送を終え、色々考える良い機会だったので忘備録的に綴っていきます。
「ご縁」「働くこと」「これからのこと」についてここ数ヶ月感じたことです。
ご縁について
今回このお話を頂くことになったきっかけは、遡ること2年前・・・
とあるボーカリストさんとご一緒する機会をいただき、事前にその方の演奏を拝見させて頂くつもりで伺ったお店が西宮にあるThree Codesさんでした。
大学を卒業したてで活動を始めたものの、ほぼ人との繋がりもコネクションも無いまま飛び込んだ世界で、とにかく日々セッションに行ったり(最近は引き籠ってますがw)自分の存在を知ってもらうことで必死でした。
その日の出演者は、目当てのボーカリストさんとバックがギター2本で、そのうちのお一人が健さんでした。
私は一人で行っていたので、カウンターに座って観ていたら、きっとお店のママ・真理子さんから話しかけてくださったんだと思いますが、そこで今度ボーカルの方とご一緒すること、オルガンを弾いていることなどを話していて、なんやかや、その日のうちに「今度うちのお店でもやってみる?」というお話をいただき、健さんのバンド《Grand Parr》さんに混ぜて定期的に演奏させて頂くようになりました。
というご縁の始まりから、一昨日の生放送出演まで(福重さんは海外遠征と重なり残念でしたが^^;)、約2年の間に色々あり、私自身の音楽との向き合い方が変わり、向き合い方が変わると自然と周りの環境も変わり、周りの環境が変わると考え方が変わり、考え方が変わるとやるべきこと・やりたいことが自然と見えてきたり・・・
意図的に起こした行動やたまたま起きたことが連鎖反応して、”今”につながってたんだと感じました。
悩んでいた時期や、ライブ毎に泣いてた時期(笑)もありましたが、今のところ後悔はして無いです。
それは、私の近くにいて関わってくれていた人たちにとても恵まれ、支えてもらっていたからだと思います。
これについては以後出世払いで感謝を返していきたいと思います。
働くことについて
毎日同じ会社に行って、毎日同じ仕事をこなされているサラリーマンの方は本当にすごいと思います。
まず毎日同じ場所に行くというのを考えただけでもゾッとするというミュージシャンの方は多いのでは無いでしょうか(笑)
私は今、ラッキーなことに日毎に何かをして、とても精神的なバランスが良い状態で過ごせています。好きな音楽で仕事も頂いています。
そんな、好きなことを仕事にしてしまったあるあるだと思うのですが、好きなことが辛くなった時に逃げ場がなくなる(笑)
私はメンタルが弱いので、すぐ壁にぶち当たって、拗ねます。
あとは、とりあえずやりたいことをやった後の、燃え尽き症候群的な虚無感。
今年入ってからなんとな〜く抱えていた演奏に対する虚しさ(?)が、実は8月に開催したうどんライブの成功で、一旦気持ちが落ちてしまいました。
その後に入っていた予定が、何をやれば良いかが明確なもの(神代の物語w)だったので本当に助かりました。
自分が表現したいものが分からないというか、無い、という状態で、どの曲をやりたいとかどんな風にやりたいとかも分からず、とりあえずその場では楽しくやってみるけど、なんかスッキリしない感じはありました。
とにかくスタンダードに面白さを見出せなくて、オリジナルや誰かのオリジナルばっかり弾こうとしていました。(逃げです)
ここで先日のNHKの為のリハーサルのことに戻りますが、当日の現地以外にも2回入っていました。
普段のライブに来てくださってる方はご存知だと思いますが、Grand Parrさんとご一緒させていただく時のセットリストも、どちらかというと誰かのオリジナル寄りなことが多いです。
今回はジャズビギナー向けのライブということで、全曲スタンダードから選曲し、どうやったら自分たちの持ち味がよく伝わるかということや、飽きないサイズ、などのアレンジをリハであーだこーだしながら作っていき、それがとても楽しかったです。
スタンダードめっちゃ面白い(笑)
と思いました。今更ですが(笑)
お越しいただいた方の感想にもありましたが、私個人もあのBlue Bossaは楽しかったです!
全員が同じ目標に向かって作り上げていく感覚は久しぶりだったし、お客さん目線で演奏することはとても勉強になりました。(そして反省しました…笑)
あとは、当日の会場では、スタッフさんがとても親切に対応してくださったり、また観覧席には初めてお見えになる方の中に、いつも見に来てくださる方のお顔があり、とても安心したこと、皆さんの応援がとても励みになっていると実感しました。
また、レッスンに行ってる教室でもお知らせしてもらい、生徒さん(幼稚園児〜小学生)がオンエアを見て、親御さんから「〇〇も特訓しています」との連絡もあり、刺激になってもらえたのが嬉しかったです。
ずっと自分が人から何かを学ぶ立場にあったので、自分の背中を見られる立場になってるんだと改めて感じました。
近頃のニュースでとても心を痛めていたので、この感覚も今後大切にしていきたいと思いました。
これからのことについて
前のセクションでも少し書きましたが、何が楽しいのか分からなくなり、何の為に音楽をしているのか、突き詰めると働いている意味、何の為にお金を稼いでるのかが分からない時がありました。
でも、それは案外あっさり解決することになりました。
今回の演奏では、Hammond XK-5を持ち込みました。
家に届いた時は、家族の誰もいなくて、一人で開封から設置までしたのですが、それはかなり危険で時間がかかります。
2月にgellery zingさんでOrgan Duo Liveをさせてもらった時もこれを持ち出しましたが、その時も一人じゃ無理なので、助っ人を一人呼んでいました。(そこで1度、デミオへの積み込み方を研究でき、今回とてもスムーズな搬入ができました!)
今回もサポートローディー君に行き帰り一緒に運んでもらい、その功労を称えてw打ち上げとして近所の神戸牛専門店へ行きました。
美味しかった〜〜〜。
美味しいものを食べる為に人々は働くんだと、思うしかなかったです。
これからも、うどんに限らず美味しいものをたくさん食べれるように頑張ります!
という気持ちで働いた方々が自分たちのライブに足を運んでくれているのは、本当にありがたいことです。今まで以上に、楽しんでもらえるように研鑽していきたいと思います。
今のところ、今年いっぱいは身の回りの整理や体調管理などで引きこもり続ける予定なので、あまり大きな活動は無いかもですが、来年に向けて水面下活動中なので、暖かく見守っていただければと思います。
人は悩んで大人になるんです!(笑)